深夜・休日の漏水にどう備えるか|管理物件の被害を最小にする

住戸内の排水設備を確認している作業の様子

漏水は時間を選びません。深夜、休日、連休中。管理会社様にとって痛いのは、水そのものより、その時間に動けないことです。

被害の大きさを分けるのは、実は修理の腕ではありません。最初に水を止めるまでの時間です。ここが短ければ、被害は限定的で済みます。そして止水までの時間は、事前の備えでかなり短くできます。

株式会社MITUYOSIの池田です。埼玉県越谷市を拠点に、マンション・ビル・店舗の排水設備の調査から工事までを行っています。この記事では、深夜や休日に漏水が起きたときの動き方と、いまのうちに整えておくべきことをご説明します。

目次

深夜の漏水で、実際にあったこと

夜中に天井から水が落ちてきている、というご依頼をいただいたことがあります。

到着後すぐに止水と応急処置を行い、被害が広がる前に対応しました。「こんな時間でも来てもらえて本当に安心しました」と言っていただいたことは、いまでも印象に残っています。

この現場で大きかったのは、水を止めるまでの時間です。天井から水が落ちている状態が続けば、下の階の家財や内装にまで被害が及びます。止水が早ければ、その後の工事の規模が変わります

最初の30分で何をするか

業者が到着するまでのあいだにできることがあります。現地に行かれる管理会社様の担当者様、あるいは入居者様にお伝えできる内容です。

  1. 水を止める 該当住戸の止水栓、それで足りなければ建物全体の元栓を閉めます。位置が分かっていれば、ここが一番早い手です。
  2. 電気に触れさせない 水がかかっている場所の電源は使わないようにします。分電盤が濡れている場合は、無理に操作しないでください。
  3. 水を受ける・広げない バケツや吸水材で受け、床に広がらないようにします。下の階への浸水を遅らせられます。
  4. 写真を撮る どこから、どのくらい漏れているか。後の保険の手続きや、責任の切り分けで必要になります。
  5. 連絡する 状況を伝えます。建物の種別、階数、どこから漏れているか、止水できたかどうかが分かると、こちらも準備を整えて向かえます。

1が最も重要です。そして1ができるかどうかは、止水栓の位置を事前に把握しているかどうかで決まります。

いまのうちに整えておくこと

止水栓と元栓の位置を、物件ごとに記録しておく

図面のどこかに描かれている、ではなく、担当者がすぐ見られる形にしておくことが大切です。深夜に図面を探すことになると、それだけで時間が過ぎます。写真を撮って物件情報に紐づけておくのが、最も確実です。

夜間に連絡がつく先を、あらかじめ決めておく

起きてから探し始めると、電話をかけ続ける時間が発生します。先に決めておけば、その時間がなくなります。

入居者様への周知

夜間に異変があったとき、どこに連絡すればよいか。掲示や入居時の案内で伝えておくと、発見から連絡までが早くなります。

屋外に設置された給排水設備の点検
屋外の設備は、普段から位置を把握しておくと緊急時に動けます

繰り返している箇所を把握しておく

過去に漏水や詰まりが起きた箇所は、再発の可能性があります。記録が残っていれば、通報を受けたときに当たりをつけられます。

そもそも、深夜の漏水を減らすには

備えは大切ですが、起きる回数そのものを減らせるならそれに越したことはありません。

詰まりを放置しない

排水管が詰まると、行き場を失った水が継ぎ目や、低い場所から出てきます。逆流という形で被害が出るのは、詰まりが限界を超えたときです。流れが遅いという段階で手を打っておけば、この事態は避けられます。

冬場の凍結に備える

冷え込みが強い時期は、凍結や配管の破裂に関するご相談が増えます。凍結による破裂は、気温が上がって解けたときに一気に漏れます。埼玉県北部や群馬県では特に注意が必要です。

築年数に応じて状態を確認する

継ぎ目の緩みや腐食が進んでいる建物では、小さな負荷でも漏れにつながります。管内カメラで状態を把握しておくと、優先して手を入れるべき箇所が分かります。

漏水の原因を特定する調査

水が出ている場所と、漏れている場所は同じとは限りません。天井のしみが出ている真上とは違う場所から漏れていることもあります。

当社では漏水調査を行っています。どこから漏れているのかを調べたうえで、必要な範囲に手を入れます。見当をつけて壁や天井を開けていく、という進め方をしなくて済みます。

調査の結果は、写真と解説を入れた作業報告書としてお渡しします。保険の申請や、責任の切り分けが必要な場面では、この記録が判断材料になります。書式は報告書サンプル紹介のページでご確認いただけます。

水を止めたあと、どう収束させるか

止水できたら、そこからは順序が決まっています。慌てて壁や天井を開ける前に、次の流れで進めると無駄が出ません。

1. 漏れている場所を特定する

水が出ている場所と、漏れている場所は同じとは限りません。天井のしみが出ている真上とは違う位置から漏れていることがあります。見当をつけて開けていくと、開けた場所が外れたときに補修の範囲だけが増えます。

2. 被害の範囲を確認する

どの住戸まで水が回ったか、家財に被害が出ていないか。写真を撮りながら記録します。後の話し合いで必要になります。

3. 原因に応じた対応を決める

給水管の破損か、排水管の詰まりによる逆流か、設備からの漏れか。原因によって、対応する範囲も費用の負担者も変わります。

4. 記録を残す

いつ発見され、いつ止水し、何が原因で、どこまで被害が及んだか。保険の申請や、責任の切り分けでこの記録が判断材料になります。当社では作業報告書としてお渡ししています。

入居者様・テナント様への説明で気をつけること

深夜の対応では、管理会社様が入居者様との間に立たれます。説明の場面で押さえておくと、その後がこじれにくくなる点があります。

  • 原因が分かる前に、責任の所在を口にしない。調査の結果で変わることがあります
  • いつまでに何をするかを、分かる範囲で具体的に伝える。見通しがあるだけで受け止め方が変わります
  • 被害の記録は、双方で共有しておく。写真があると認識のずれが起きません
  • 応急の対応と、本格的な補修を分けて説明する。今日できることと後日行うことを分けます

当社の作業報告書は、こうした場面でそのままお使いいただけるよう、専門用語を避けた解説を添えています。

連休前と冬入り前にやっておきたい確認

漏水が起きやすい時期と、発見が遅れやすい時期があります。先回りして確認しておくと、被害の規模が変わります。

長期の休みに入る前

空室や、普段使われていない区画は、異変があっても気づかれません。連休が明けてから発見された場合、水が出続けていた時間の分だけ被害が広がります。休みに入る前に、使われていない区画の水回りを一度確認しておくことをおすすめします。

冷え込みが強くなる前

凍結による破裂は、凍った時点ではなく、気温が上がって解けたときに一気に漏れます。屋外に露出している配管や、北側で日の当たらない場所の配管は特に注意が必要です。保温材が外れていないか、劣化していないかを見ておいてください。

入居者様の入れ替わりのとき

退去後の空室期間は、水が動かない期間になります。封水が蒸発して臭いが上がることもあれば、長く放置されて設備が傷むこともあります。次の入居前に、水回りをひととおり動かしておくと安心です。

地域によって違う、緊急時の事情

当社は越谷市に本店を置き、越谷市・さいたま市・川口市・草加市・春日部市をはじめとする埼玉県全域、東京都(足立区・葛飾区・江戸川区・北区・荒川区ほか)、群馬県を主なエリアとして伺っています。

埼玉県東部(越谷市・草加市・春日部市など)

戸建てと中小規模の集合住宅が多い地域です。管理会社様が複数の物件を管理されていることが多く、物件ごとに止水栓の位置を記録しておく効果が大きく出ます。

さいたま市・川口市など

世帯数の多い建物では、1住戸の漏水が複数の階に影響します。元栓を閉めると建物全体が断水するため、該当箇所の止水栓で止められるかどうかが分かれ目になります。

東京都東部(足立区・葛飾区・江戸川区・北区・荒川区など)

前面道路が狭く、深夜は特に作業車を停める場所の確保が問題になります。駐車できる場所をあらかじめ把握しておいていただけると、到着後の動き出しが早くなります。

冬場と、連休中

冬場は凍結による破裂が増えます。また連休中は、気づかれないまま時間が経ってから発見されることがあります。長期の休みに入る前に、空室や普段使われていない区画を確認しておくと安心です。

費用はどのくらいかかるのか

漏水の対応にかかる費用は、原因と範囲によって大きく変わります。あわせて、予防にあたる作業の目安をお伝えします。

  • 管内カメラ調査 3万円〜9.8万円
  • 部分洗浄 8万円〜18万円
  • 全管洗浄 15万円〜60万円
  • 年間メンテナンス 5万円〜

定期的に排水設備を点検しておくと、詰まりが原因の逆流を減らせます。管理物件が複数ある場合は、年間のメンテナンス契約という形もあります。

詳しい内訳は料金プランのページをご覧ください。作業中に想定外の不具合が見つかった場合も、必ず着手前に状況をご説明し、改めてお見積りをご提示します。お客様の許可なく作業を進めて、後から請求することはありません。

よくあるご質問

深夜でも対応してもらえますか。

はい、土日・祝日・夜間も緊急のご依頼に対応しております。最短即日でお伺いします。お急ぎの場合は、フォームよりもお電話でご連絡いただくほうが、状況をすぐに確認できます。

到着まで、何をしておけばよいですか。

まず水を止めてください。該当住戸の止水栓、難しければ建物の元栓です。そのうえで、水がかかっている場所の電気は使わないようにし、バケツなどで受けて広がらないようにしてください。状況の写真も残しておくと、後の手続きで役立ちます。

どこから漏れているか分からないのですが、見てもらえますか。

はい。漏水調査を行っております。水が出ている場所と漏れている場所は同じとは限りませんので、調べたうえで必要な範囲に手を入れます。

保険の申請に使える資料はもらえますか。

写真と解説を入れた作業報告書をお渡ししています。いつどういう状態だったのかの記録が、判断材料になります。保険会社へご提出いただく書類の作成についても、ご相談いただけます。ただし、保険が適用されるかどうかを判断するのは保険会社ですので、当社で可否をお約束することはできません。

雨漏れか水漏れかわからないのですが大丈夫ですか。

大丈夫です。原因を調査したうえで、状況に合わせた最適な対応をご案内いたします。どちらか分からない状態でご相談いただいて構いません。

止水栓の位置が分からないのですが、教えてもらえますか。

現地を拝見した際に、止水栓と元栓の位置をご案内し、写真に残してお渡しすることもできます。管理される物件ごとに記録しておくと、次に何かあったときの初動が早くなります。平常時のご相談としてお受けしていますので、お気軽にお申し付けください。

対応エリアの外ですが、依頼できますか。

主なご対応エリアは、埼玉県全域・東京都・群馬県です。このほか、神奈川県・千葉県西部・栃木県につきましても、ご依頼の内容によって対応できる場合がございます。遠方の場合は別途出張費が発生することがございますので、まずはお電話にてご相談ください。

まとめ

  1. 被害の大きさを分けるのは、最初に水を止めるまでの時間です。止水栓の位置を物件ごとに記録しておいてください。
  2. 到着までにできることは、止水、電気に触れさせない、水を広げない、写真を撮る、状況を伝えるの5つです。
  3. そもそもの発生を減らすには、詰まりを放置しない、冬場の凍結に備える、築年数に応じて状態を確認する、の3点です。

夜間の備えについてご相談がありましたら、平常時にお声がけください。当社は埼玉県全域・東京都・群馬県を中心に対応しております。神奈川県・千葉県西部・栃木県につきましても、内容によってご相談を承ります。

お見積り、および対応エリア内の出張費は無料です。お問い合わせフォーム、またはお電話(0120-545-511)よりお気軽にご相談ください。

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対応エリア

主なご対応エリアは次のとおりです。

  • 埼玉県全域 越谷市・さいたま市・川口市・草加市・春日部市・行田市 ほか
  • 東京都 足立区・葛飾区・江戸川区・北区・荒川区 ほか
  • 群馬県

このほか、神奈川県・千葉県西部・栃木県につきましても、ご依頼の内容によって対応いたします。本店は埼玉県越谷市南荻島にあり、年内には3店舗体制となる予定です。

株式会社MITUYOSI 代表取締役 池田陸哉

この記事を書いた人

池田 陸哉(いけだ りくや)
株式会社MITUYOSI 代表取締役

18歳で個人として開業し、2023年に株式会社MITUYOSIを設立。埼玉県越谷市を拠点に、マンション・ビル・店舗の排水設備の調査から工事までを行っています。

建築物排水管清掃業登録/産業廃棄物収集運搬業許可 会社概要はこちら

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