その詰まり、洗浄と交換のどちらが正解か|判断の分かれ目

狭い路地に面した店舗の前で排水管の入れ替え工事を行っている現場

排水の不具合が続いているとき、洗浄でしのぐのか、思い切って交換するのか。金額の差が大きいだけに、判断に迷う場面だと思います。

先にお伝えすると、この判断を分けるのは築年数ではありません。管の中がいまどうなっているかです。築30年でも洗浄で戻る建物があり、築15年でも改修が必要な建物があります。

株式会社MITUYOSIの池田です。埼玉県越谷市を拠点に、マンション・ビル・店舗の排水設備の調査から工事までを行っています。この記事では、判断の分かれ目を3つの状態に整理してご説明します。

目次

判断は3つの状態に分かれます

排水の流れが悪くなる原因は一つではありません。そして原因によって、必要な対応が変わります。当社では次のように整理しています。

  1. 洗浄で改善が見込める状態 汚れが堆積しているが、管そのものは形を保っている
  2. 改修や更新を検討すべき状態 管そのものが傷んでいる
  3. どちらでも解決しない状態 勾配など、汚れでも劣化でもないところに原因がある
管内カメラで撮影した排水管の内部をモニターで確認している様子
判断の根拠になるのは、管の中がいまどうなっているかです

どれに当てはまるかは、管の中を見れば分かります。逆に言えば、見ないまま判断すると、必要のない工事をするか、必要な工事を見送るかのどちらかになります

洗浄で改善が見込める状態

管の内側に油分や汚れが厚く付いているものの、管そのものは形を保っている場合です。

この状態であれば、堆積を取り除けば流れる断面が戻ります。高圧洗浄で改善が期待できます。あわせて、同じ状態に戻らないよう、定期的な洗浄の間隔をご提案します。

見分けるポイント

  • 管の内側の表面が、汚れの下で滑らかさを保っている
  • 水は流れており、完全に止まってはいない
  • 詰まりが起きている箇所が、汚れの溜まりやすい場所と一致している
  • 洗浄した直後は、しっかり改善している

最後の項目が大切です。洗浄後にきちんと流れるのであれば、少なくとも管そのものは機能しているということです。

改修や更新を検討すべき状態

腐食が進んで管の内部が荒れている場合、継ぎ目が外れている場合、管が変形している場合です。

こうした状態は洗浄では戻せません。表面のざらつきが残るため、洗ってもすぐに汚れが付き、以前より早く症状が出るようになります。

掘削して排水管を入れ替えている改修工事の現場
洗浄では戻せない状態と判断された場合は、改修や更新の工事になります

ただし、全体を一度に更新するとは限りません

傷んでいるのが建物全体なのか、特定の範囲なのかで、工事の規模が変わります。調査で範囲を特定できれば、必要なところに絞って手を入れられます。費用も、入居者様やテナント様への影響も変わります。

参考として、東京都新宿区・新宿ゴールデン街の飲食店で排水管の改修工事を行った際の費用は2,950,000円でした。洗浄の金額とは桁が変わります。だからこそ、範囲を絞れるかどうかが大きく効きます。

どちらでも解決しない状態

見落とされやすいのがこの状態です。

配管の勾配が足りていない

排水は管の傾きを利用して流れています。傾きが不足していると、水が流れきらずに滞ります。洗っても傾きは変わりませんし、管を新しくしても同じ勾配で施工すれば同じことが起きます。この場合は、原因に合わせた手直しを検討します。

屋外の埋設管に木の根が入り込んでいる

根は水を求めて伸びるため、継ぎ目のわずかな隙間から入ってきます。根を取り除くだけでは、時間が経てば戻ります。侵入している箇所に手を入れる必要があります。

他の系統から流れてくるものが原因

テナントビルなどで、上階や隣の区画から流れてきたものが原因の場合、自店の配管をいくら洗っても解決しません。詰まりの位置を特定して、対応すべき範囲を切り分けます。

何度洗浄しても同じ場所で症状が出る建物では、この状態を疑います。

実際に、更新工事を回避できた現場

あるマンションで、排水管の更新工事しか方法がないと言われていた現場がありました。

ご相談をいただき、まず管内カメラで内部を確認したところ、管そのものが使えなくなっているわけではないことが分かりました。そこで更新ではなく高圧洗浄で対応したところ、施工後は正常に流れるようになりました。結果として、更新工事をせずに済んでいます。

もちろん、すべての現場で同じ結果になるわけではありません。調査の結果、更新や部分的な改修が必要だと判断される建物も実際にあります。お伝えしたいのは「洗浄すれば直る」ということではなく、確認してから決めれば選べる場合がある、ということです。

判断を急がされたときは

「このままでは大変なことになる」と言われて、その場で判断を求められる場面があります。水が実際にあふれているといった緊急時を除けば、急いで決めなければならない理由は多くありません。

確認してほしいのは次の3点です。

  1. その提案は、管の中を見たうえでのものか 症状と築年数だけで組み立てられた提案は、範囲が実態と合わない可能性があります。
  2. 全体を一度に行う必要があるのか 範囲を絞れるのであれば、費用も影響も変わります。
  3. 洗浄で改善が見込める部分は残っていないか 汚れの堆積が主な原因であれば、洗浄で断面が戻ることがあります。

これらを確かめるには、管の内側の状態を見る必要があります。調査にかかる費用は工事に比べれば小さく、その結果で工事の規模が変わることがあります。

よくある誤解

「洗浄は応急処置にすぎない」

そうとは限りません。汚れの堆積が原因であれば、洗浄は根本的な対応になります。定期的に行えば、良い状態を保てます。洗浄が応急処置になるのは、原因が別にあるのに洗浄だけを繰り返している場合です。

「新しい管に替えれば、もう詰まらない」

新しい管でも、使い方によっては汚れが溜まります。特に厨房排水では、油の入り方が変わらなければ、同じ経過をたどります。交換後も、定期的な点検と洗浄は必要です。

「症状が出ていないから、まだ判断しなくてよい」

症状が出てからでは、選べる手が限られることがあります。落ち着いた時期に状態を把握しておけば、範囲を絞る方法や、順序を分けて進める方法も検討できます。

判断が決まったあとの進め方

洗浄で進める場合も、改修で進める場合も、当社では次の流れで対応しています。

  1. 範囲と方法のご説明 調査の結果をもとに、どこに何をするのかをお伝えします。
  2. お見積りのご提示 範囲が分かる形でお出しします。
  3. 日程の調整 入居者様やテナント様への影響を抑えられるよう組みます。
  4. 作業 作業前・作業中・作業後の写真を撮りながら進めます。
  5. 作業報告書のお渡し 写真と解説を入れてPDFでお送りします。
  6. 次に向けたご提案 次はいつ頃、どの範囲を見ておくべきかをお伝えします。

調査から工事までを当社で行いますので、途中で担当が変わって説明が振り出しに戻ることがありません。

地域によって違う、判断の材料

当社は越谷市に本店を置き、越谷市・さいたま市・川口市・草加市・春日部市をはじめとする埼玉県全域、東京都(足立区・葛飾区・江戸川区・北区・荒川区ほか)、群馬県を主なエリアとして伺っています。

埼玉県東部(越谷市・草加市・春日部市など)

敷地に余裕があり、屋外の埋設管が長くなります。建物の中は問題がなくても、屋外で木の根が入り込んでいることがあります。建物の中だけを見て交換の判断をすると、原因を外すことになります。

さいたま市・川口市など

世帯数が多く、系統も複数に分かれます。1系統の状態で全体を判断すると、実態とずれることがあります。どの範囲を根拠にした提案なのかを確認してください。

東京都東部(足立区・葛飾区・江戸川区・北区・荒川区など)

1階に店舗が入っている建物では、店舗の排水が共用管に合流します。住戸側の使い方では説明がつかない汚れ方をしている場合、合流位置から下流を確認したうえで判断します。

費用はどのくらいかかるのか

洗浄と改修では、金額の桁が変わります。目安をお伝えします。

  • 管内カメラ調査 3万円〜9.8万円
  • 部分洗浄 8万円〜18万円
  • 全管洗浄 15万円〜60万円
  • 年間メンテナンス 5万円〜

参考として、東京都新宿区・新宿ゴールデン街の飲食店で排水管の改修工事を行った際は2,950,000円でした。一方、越谷市の45世帯のマンションで全管高圧洗浄を行った際は420,750円、春日部市のマンションで管内カメラ調査のみを行った際は49,500円です。この差があるからこそ、判断の前に状態を確かめる意味があります。調査にかかる費用は、改修工事に比べればごく小さく収まります。そのうえで、範囲を絞れると分かれば工事の規模そのものが変わることがあります。遠回りに見えて、実際には近道になる場面が多くあります。

詳しい内訳は料金プランのページをご覧ください。作業中に想定外の不具合が見つかった場合も、必ず着手前に状況をご説明し、改めてお見積りをご提示します。お客様の許可なく作業を進めて、後から請求することはありません。

よくあるご質問

築年数が古いので、もう交換しかないのでしょうか。

築年数だけでは判断できません。実際に、更新工事しかないと言われていた現場で、カメラで確認したところ管そのものは使える状態で、高圧洗浄で流れが戻ったことがあります。すべての現場で同じ結果になるわけではありませんが、確認する前に諦める必要はありません。

交換の段階まで進ませないために、どのくらいの間隔で洗浄すればよいですか。

1〜2年に1回が目安です。飲食店が入っている建物や、排水量の多い施設では6か月〜1年に1回。汚れを溜めきらないうちに落としておくことが、管そのものを傷ませない一番の近道になります。

洗浄と交換、どちらが結局は安く済みますか。

状態によります。汚れの堆積が原因であれば、洗浄のほうが安く、定期的に行えば良い状態を保てます。一方、管そのものが傷んでいる場合は、洗浄を繰り返しても症状が戻るため、結果的に費用がかさみます。どちらの状態かを見極めることが、費用を抑える近道です。

一部だけ交換することはできますか。

できます。調査で傷んでいる範囲を特定できれば、そこに絞って改修する方法をご提案します。建物全体を一度に更新するのに比べて、費用も入居者様への影響も抑えられます。

交換した場合、どのくらい持ちますか。

配管の状態や使われ方によって変わりますが、長く安心してお使いいただけるよう施工いたします。また、交換後も定期的な点検と洗浄を行っていただくと、良い状態を保てます。

洗浄と改修、どちらにするかは誰が決めるのですか。

決めていただくのはお客様です。当社は、調査で分かったことと、それぞれの方法で何がどう変わるのかをご説明します。写真つきの報告書をお渡ししますので、社内やオーナー様、管理組合様と相談されたうえでご判断ください。

洗浄したばかりなのに、また詰まりました。交換すべきでしょうか。

その前に、原因の確認をおすすめします。短い期間で症状が戻る場合、汚れ以外に原因がある可能性があります。勾配の不足であれば、交換しても同じことが起きます。管内カメラで確認したうえで、必要な対応をご説明します。

対応エリアの外ですが、依頼できますか。

主なご対応エリアは、埼玉県全域・東京都・群馬県です。このほか、神奈川県・千葉県西部・栃木県につきましても、ご依頼の内容によって対応できる場合がございます。遠方の場合は別途出張費が発生することがございますので、まずはお電話にてご相談ください。

まとめ

  1. 判断を分けるのは築年数ではなく、管の中の状態です。3つの状態のどれに当てはまるかで対応が変わります。
  2. 汚れの堆積なら洗浄、管の劣化なら改修、勾配や木の根が原因ならそのどちらでも解決しません。
  3. 判断を急がされたら、管の中を見たうえでの提案か、全体を一度に行う必要があるか、洗浄で足りる部分はないかを確認してください。

工事の提案を受けて迷われている段階で、お気軽にご相談ください。当社は埼玉県全域・東京都・群馬県を中心に対応しております。神奈川県・千葉県西部・栃木県につきましても、内容によってご相談を承ります。

お見積り、および対応エリア内の出張費は無料です。お問い合わせフォーム、またはお電話(0120-545-511)よりお気軽にご相談ください。

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対応エリア

主なご対応エリアは次のとおりです。

  • 埼玉県全域 越谷市・さいたま市・川口市・草加市・春日部市・行田市 ほか
  • 東京都 足立区・葛飾区・江戸川区・北区・荒川区 ほか
  • 群馬県

このほか、神奈川県・千葉県西部・栃木県につきましても、ご依頼の内容によって対応いたします。本店は埼玉県越谷市南荻島にあり、年内には3店舗体制となる予定です。

株式会社MITUYOSI 代表取締役 池田陸哉

この記事を書いた人

池田 陸哉(いけだ りくや)
株式会社MITUYOSI 代表取締役

18歳で個人として開業し、2023年に株式会社MITUYOSIを設立。埼玉県越谷市を拠点に、マンション・ビル・店舗の排水設備の調査から工事までを行っています。

建築物排水管清掃業登録/産業廃棄物収集運搬業許可 会社概要はこちら

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