何度も詰まる店舗に共通していること|応急処置ではなく原因から解決する

管内カメラで撮影した排水管の内部をモニターで確認している様子

厨房の排水が流れにくくなるたびに業者を呼んで、その場では流れるようになる。けれど数か月するとまた同じ場所が詰まる。店舗を運営されている方から、このご相談をよくいただきます。呼ぶたびに費用がかかり、そのうえ営業中に作業が入ることもあり、負担が積み重なっていきます。

先に結論をお伝えします。同じ場所で詰まりが繰り返されるのは、詰まりを取り除いても原因が残っているからです。原因が何なのかは、管の中を見れば確認できます。

株式会社MITUYOSIの池田です。埼玉県越谷市を拠点に、飲食店や商業ビルの排水設備の調査・洗浄から改修工事までを行っています。この記事では、何度も詰まる店舗に共通していることと、繰り返しを止めるために何を確認すればよいのかをご説明します。

目次

流れが戻ったのに、また詰まるのはなぜか

排水の詰まりに対しては、まず流れを取り戻す作業が行われます。ワイヤーを通して詰まりを崩す、薬剤を流す、高圧洗浄をかける。いずれも有効な手段で、実際にその場で流れは戻ります。

ただし、これらは「いま詰まっているものを取り除く」作業です。なぜそこに詰まるのかまでは、作業をしただけでは分かりません。原因がそのまま残っていれば、同じ場所に同じものが溜まり、また同じ症状が出ます。

営業中の店舗では、まず流れを戻すことが最優先になります。その場は応急処置で乗り切り、原因を調べる工程まで進まないまま次の営業日を迎える。これが繰り返しの入口になっていることが少なくありません。

何度も詰まる店舗に共通する3つの原因

これまでお伺いした現場を振り返ると、繰り返しが起きている店舗では次のいずれかが背景にあることが多いです。

油分が管の内側に固まって溜まっている

厨房から流れる油は、温かいうちは液体でも、配管の中で冷えると固まります。これが管の内側に少しずつ付着し、層になって断面を狭くしていきます。狭くなったところに食材のかすなどが引っかかり、詰まりに育ちます。

この状態は、詰まった部分だけを崩しても解決しません。管の内側全体に付いている層を落とさないかぎり、同じことが起こります。

グリストラップの清掃が追いついていない

グリストラップは、厨房から出る油やかすを受け止めて、そのまま下水へ流さないための設備です。ここが役割を果たせなくなると、本来せき止められるはずのものが配管へ流れ込みます。

清掃の間隔が店舗の使い方に合っていない場合、詰まりだけでなく、厨房や客席にまで悪臭が広がることがあります。実際に、清掃が追いつかず強い臭いが出てしまった現場もありました。

油やかすが厚く溜まった飲食店のグリストラップ
受け止めきれなくなると、本来せき止めるはずのものが配管へ流れ込みます

配管の勾配が足りていない

排水は、管の傾きを利用して流れています。この傾きが不足していると、水が流れきらずに一部で滞ります。滞ったところには汚れが沈んで溜まりやすく、同じ場所で詰まりが起きます。

これが厄介なのは、洗浄しても傾きは変わらないという点です。洗浄した直後は流れても、また同じ場所に溜まっていきます。何度洗っても同じ場所が詰まる場合は、汚れ以外の原因を疑う必要があります。

原因を突き止めて、再発が止まった現場

何度も詰まりを繰り返している店舗からご相談をいただいたことがあります。それまでは、詰まるたびに応急処置が行われている状態でした。

管内カメラで詳しく調査したところ、配管の勾配不良が原因だと分かりました。汚れを落としても傾きは変わらないため、洗浄を繰り返しても解決しない状態だったわけです。そこで根本的な改善方法をご提案し、対応したあとは詰まりが再発しなくなりました。

このとき「原因まで説明してくれたのは初めてだった」と言っていただいたことが、今でも印象に残っています。裏を返せば、それまでは原因が分からないまま対応が繰り返されていたということでもあります。

もちろん、すべての繰り返しが勾配で説明できるわけではありません。油の堆積が主な原因であれば、洗浄と清掃の間隔を見直すことで落ち着く店舗もあります。大切なのは、原因を確かめたうえで手を選ぶことです。

管の中を見ると、何が分かるのか

管内カメラ調査では、細いケーブルの先に付けたカメラを排水管に入れて、内部を撮影します。その場でモニターに映るため、どこに何があるのかを一緒に見ながら確認できます。

管内カメラで撮影した排水管の内部をモニターで確認している様子
その場でモニターに映して、どこに何があるのかを一緒に確認します
  • 管の内側にどれくらいの厚みで油分や汚れが付いているか
  • 水が滞っている箇所があるか(勾配の不足を疑う手がかりになります)
  • 詰まりが起きているのは厨房側か、建物の共用部分か
  • 管の破損や変形、継ぎ目のずれがないか

詰まりの位置が厨房の中なのか、建物全体の共用管なのかで、対応する範囲も費用の負担も変わります。テナントとして入居されている場合、共用部分が原因であれば管理会社様やオーナー様とのお話にもなります。ここを写真で示せると、話がこじれにくくなります。

当社では調査の結果を、写真と解説を入れた作業報告書としてお渡ししています。どのような形式かは報告書サンプル紹介のページでご確認いただけます。

繰り返しを止めるために、確認しておきたいこと

詰まりが起きたときに業者へ依頼する場面では、次の3点を確認しておくと、同じことを繰り返しにくくなります。

  1. 詰まりを取り除いたあと、原因まで調べてもらえるか
  2. 調査の結果を、写真など後から見返せる形で残してもらえるか
  3. 次にどうすれば防げるのか、間隔や方法まで提案してもらえるか

あわせて、店舗側でできることもあります。調理後の油を排水口に流さない、ストレーナーのかごをこまめに空にする、グリストラップの清掃を営業の状況に合わせた間隔で行う。地味ですが、管に入る量が減れば、詰まるまでの時間は確実に延びます。

当社は調査から洗浄、改修工事までを自社で行っています。営業終了後の深夜や早朝の作業にも対応しておりますので、営業時間に支障が出ないよう日程を調整できます。対応している作業はサービスのページに、費用の目安は料金プランのページに掲載しています。

地域によって違う、店舗の排水事情

当社は埼玉県越谷市に本店を置き、越谷市・さいたま市・川口市・草加市・春日部市をはじめとする埼玉県全域、東京都(足立区・葛飾区・江戸川区・北区・荒川区ほか)、群馬県を主なエリアとして伺っています。同じ「厨房の詰まり」でも、店舗の立地によって背景が変わります。

埼玉県東部(越谷市・草加市・春日部市など)のロードサイド店舗

敷地に余裕があり、屋外に排水枡が設けられている店舗が多い地域です。建物から公共の下水までの距離が長いぶん、途中で詰まりが起きる箇所も増えます。屋外の枡まで含めて確認しないと、原因の場所を見落とすことがあります。

さいたま市の飲食店では、厨房の排水が詰まり、高圧洗浄で対応したケースがありました。費用は98,000円です。川口市の飲食店では、グリストラップの清掃と部分的な高圧洗浄をあわせて行い、88,000円でした。店舗の規模と、詰まっている範囲によって金額は変わります。

さいたま市・川口市などの商業ビルに入るテナント

ビルに入居している店舗では、自店の配管と、建物全体の共用配管が途中でつながっています。自店の使い方に問題がなくても、上階や隣の区画から流れてきたものが原因で詰まることがあります。

このタイプで大切なのは、詰まりの位置を先に特定することです。原因が共用部分にあるなら、対応するのも費用を負担するのも建物側になります。位置が分からないまま自店の負担で作業を繰り返してしまう、という状況を避けられます。

東京都東部(足立区・葛飾区・江戸川区・北区・荒川区など)の路面店

小規模な店舗が密集している地域です。厨房のスペースが限られ、グリストラップが小さめに設けられている店舗も見られます。容量に対して扱う量が多いと、清掃の間隔を延ばすことが難しくなります。

また、前面道路が狭く作業車を停める場所が限られるため、作業の時間帯を含めて事前にご相談いただくことが多いエリアです。

夏場に集中するご相談

飲食店からのご相談は、夏場に増えます。繁忙期で扱う量が増えることに加え、気温が上がって臭いが出やすくなるためです。忙しい時期に営業を止める判断はしづらいものです。だからこそ、繁忙期に入る前に一度状態を確認しておくと、余裕を持って手を打てます。

ご相談から作業までの流れ

営業への影響を最小限にするため、店舗様の場合は次のように進めています。

  1. お問い合わせ 症状に加えて、営業時間と、作業に入れる時間帯をお聞かせください。
  2. 現地の確認とお見積り 厨房と、屋外に枡があればそちらも拝見します。お見積りと、対応エリア内の出張費は無料です。お見積りは現地調査のあと1〜3営業日以内、緊急の場合は可能な限り当日中にお出しします。
  3. 作業日時の調整 営業終了後の深夜、または開店前の早朝で日程を組みます。
  4. 調査と作業 管内カメラで原因の位置を確認したうえで、洗浄や必要な処置を行います。
  5. 報告書のお渡し 撮影した写真と解説を入れた作業報告書をお渡しします。ビルのテナント様であれば、そのまま管理会社様への説明にお使いいただけます。
  6. 次に向けたご提案 どのくらいの間隔で洗浄すればよいか、店舗の使い方に合わせてお伝えします。

費用はどのくらいかかるのか

作業の範囲によって変わりますが、目安は次のとおりです。

  • 管内カメラ調査 3万円〜9.8万円
  • 部分洗浄 8万円〜18万円
  • 全管洗浄 15万円〜60万円
  • 年間メンテナンス 5万円〜

詰まるたびに応急処置を繰り返すと、一回あたりの金額は小さくても、年間で見ると相応の額になります。そこに営業への影響が加わります。原因を確かめて手を打つほうが、結果として負担が軽くなる場面は少なくありません。

詳しい内訳は料金プランのページをご覧ください。作業中に想定外の不具合が見つかった場合も、必ず着手前に状況をご説明し、改めてお見積りをご提示します。お客様の許可なく作業を進めて、後から請求することはありません。

よくあるご質問

営業中に作業に入られると困ります。時間の指定はできますか。

店舗様の営業に支障が出ないよう、夜間・早朝の作業スケジュールを柔軟に調整いたします。なお、夜間・早朝の作業には別途割増料金が発生する場合がございますので、お見積りの際にご案内いたします。

詰まってはいないのですが、流れが遅い段階でも見てもらえますか。

はい、その段階でのご相談をおすすめしています。完全に詰まってからでは営業を止めざるを得ない場面が出てきます。流れが遅いと感じる時点で管の中を確認しておくと、対応の選択肢が広がります。点検だけのご依頼も承っております。

ビルのテナントとして入居しています。誰が費用を負担するのでしょうか。

詰まりが起きている場所が、店舗内の配管か、建物の共用配管かによって考え方が変わります。まず調査で位置を特定し、写真を添えた報告書をお渡ししますので、それをもとに管理会社様やオーナー様とご相談いただけます。

洗浄はどれくらいの間隔で行えばよいですか。

飲食店や排水量の多い施設では、6か月〜1年に1回が目安です。住戸だけの建物(1〜2年に1回)より短いのは、厨房から出る油分の量が桁違いだからです。扱う料理の内容や営業時間によっても溜まり方は変わりますので、実際の管の状態を確認したうえで、その店舗に合った間隔をご提案しています。定期メンテナンスのご契約も承っております。

対応エリアの外ですが、依頼できますか。

主なご対応エリアは、埼玉県全域・東京都・群馬県です。このほか、神奈川県・千葉県西部・栃木県につきましても、ご依頼の内容によって対応できる場合がございます。遠方の場合は別途出張費が発生することがございますので、まずはお電話にてご相談ください。

営業中に完全に詰まってしまいました。すぐ来てもらえますか。

最短即日でお伺いします。土日・祝日・夜間も緊急のご依頼に対応しております。お急ぎの場合は、フォームよりもお電話でご連絡いただくほうが、状況をすぐに確認できます。多くの場合は当日中に対応できますが、特殊な部材の取り寄せが必要な場合などは、改めて日程をご相談させていただきます。

まとめ

  1. 同じ場所で詰まりが繰り返されるのは、詰まりを取り除いても原因が残っているからです。
  2. 繰り返す店舗では、油分の堆積、グリストラップの清掃間隔、配管の勾配のいずれかが背景にあることが多いです。勾配が原因の場合、洗浄では解決しません。
  3. 原因は管の中を撮影すれば確認できます。実際に、勾配不良を突き止めて再発が止まった店舗があります。

何度も同じ場所が詰まるとお困りでしたら、次に詰まったときの応急処置ではなく、一度、管の中を確かめてみてください。当社は埼玉県全域・東京都・群馬県を中心に対応しております。神奈川県・千葉県西部・栃木県につきましても、内容によってご相談を承ります。

お見積り、および対応エリア内の出張費は無料です。お問い合わせフォーム、またはお電話(0120-545-511)よりお気軽にご相談ください。

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対応エリア

主なご対応エリアは次のとおりです。

  • 埼玉県全域 越谷市・さいたま市・川口市・草加市・春日部市・行田市 ほか
  • 東京都 足立区・葛飾区・江戸川区・北区・荒川区 ほか
  • 群馬県

このほか、神奈川県・千葉県西部・栃木県につきましても、ご依頼の内容によって対応いたします。本店は埼玉県越谷市南荻島にあり、年内には3店舗体制となる予定です。

株式会社MITUYOSI 代表取締役 池田陸哉

この記事を書いた人

池田 陸哉(いけだ りくや)
株式会社MITUYOSI 代表取締役

18歳で個人として開業し、2023年に株式会社MITUYOSIを設立。埼玉県越谷市を拠点に、マンション・ビル・店舗の排水設備の調査から工事までを行っています。

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